布川製作所が販売している藍塗装のマンションドア=徳島市の同社

 室内建具製造販売の布川製作所(徳島市)が、藍で塗装した建具「Japan Blue door」を商品化した。首都圏の高級マンションを中心に売り込みを図る。


 商品化したのはマンション向けの室内ドアで、合板のドアの表面に藍で塗装を施している。完全オーダーメードで、ドアのサイズやデザイン、藍の濃淡は顧客の要望に応じ、塗装は大利木材(徳島市)が担当する。


 参考価格は一般的なマンションドア(高さ210センチ、幅90センチ、厚さ4センチ)で9万円。首都圏の高級マンションに住む高所得者層などに売り込み、軌道に乗れば近畿や九州にも販路を広げる。


 海外に向けても、17日からイタリア・ミラノで開かれる国際家具見本市に、藍で塗装した県産材のサンプルを出品する。


 堀井康夫専務取締役は「住宅需要が高い今のうちに藍の新製品を投入し、活路を見いだしたい。海外にもPRし、自社だけでなく地元企業をもり立てていければ」と話した。