2020年度に実施する小学校の次期学習指導要領で英語が教科化されるのに先立ち、徳島県内でも本年度から小学3~6年生で英語に触れる「外国語活動」の先行実施が始まった。
阿波市阿波町の伊沢小学校では16日、6年生が英語の授業を受けた。35人の児童全員で「レッツ エンジョイイングリッシュ(英語を楽しみましょう)」と声を上げ、数字を使ったゲームでウオーミングアップ。担任教師に加えて市教委から派遣された英語講師も参加し、ほとんど日本語を使わないで授業を進め、一人一人が自分の名前や好きなもの、嫌いなことなどを英語で紹介した。
藤原圭吾君(11)は「少し恥ずかしかったけれど、うまく伝えられたので楽しかった」と話した。
外国語活動は昨年度まで5、6年生を対象に35こま(1こま45分)実施されていた。本年度からの先行実施で3、4年生は年間15こま以上、5、6年生は50こま以上の英語の授業が設けられる。伊沢小など県内の多くの小学校では次期要領に合わせ、3、4年生で35こま、5、6年生は70こま授業を行うことにしている。
また本年度から正式教科になった道徳は、県内小学校でも順次、新たなカリキュラムでの授業が始まっている。
1年生が年間34こま、2~6年は35こまが割り振られ、検定教科書を使って授業が行われる。教科となったため通知表での評価があるが、教員からは「子どもたちの心を育てる教科なのでA、B、Cのような評価は論外だが、どう評価するべきか悩む」と戸惑いの声も漏れている。