徳島県庁

 徳島県議会は30日、臨時会を開き、新型コロナウイルス緊急対策として編成した2020年度一般会計補正予算案(330億1043万円)など3議案を原案通り可決した。飯泉嘉門知事は所信表明で、軽症者・無症状者の宿泊療養施設について「大型連休明けにも徳島市内のホテル約200室を確保できる見通しになった」と明らかにした。新型コロナ対策の強化を国に求める議員提案の意見書を可決し、閉会した。

 県医療政策課によると、ホテルでは県内で感染が拡大した場合に軽症者・無症状者を受け入れる。それまでは感染者に対応する医療従事者の宿泊や感染拡大地域から帰省した人の滞在に利用する。同課は「契約前のため施設名は公表できない」としている。

 補正予算は県内中小事業者の資金繰り支援に57億6千万円を計上したほか、感染者増加に備えて県内各地に設置する「臨時外来」の関連費用に1億6960万円を充てた。

 採決に先立ち、旧海部病院を改修して軽症者・無症状者の療養施設とする事業を含む病院事業会計補正予算について、扶川敦氏(護民官)が「(県が改修の1期工事を終えるとした)11月までに県内で急速に感染が拡大すれば間に合わない。ホテルや旅館を確保する方が安く早くできる」などと反対討論した。

 意見書は全議員で提出。政府が創設する臨時交付金の継続的な予算確保や、医療現場への資機材の供給に必要な財源支援などを求めている。