板野町那東の大型公園「あすたむらんど徳島」の運営会社ネオビエント(徳島市)は30日から、太陽光で動くソーラーカー「あすたむソーラーバス」の運行を始める。園内を周遊するバスの定期運行は初めて。
バスは軽トラックを改造して荷台部分の客席に設けた。3列シートで9人乗り。天井部分のパネル8枚で800ワットを発電し、車体後部のモーター(定格5キロワット)を動かす。公園西のゲート広場と、東の子ども科学館との約400メートルを往復する。
最高速度は20キロだが、安全性を考慮し、6~8キロで走らせる。車体前部には超音波ソナー式センサーを取り付け、人の接近を警告音で運転手に知らせる機能も付けた。
2015年冬に、ネオビエントが同町の徳島工業短期大学に製作を依頼。自動車工業学科の島田清学科長らが、約2年かけて完成させた。製作費は約130万円。
利用料金は片道で、高校生以上が200円、小中学生が100円、未就学児は無料。土、日曜と祝日の午前10時から午後4時まで、15~20分間隔で運行する(正午から午後1時までは休止)。荒天時は運休する。
30日午前10時半からゲート広場で記念式典を行い、運行を始める。