写真を拡大 左から石橋蓮司、桃井かおり、新崎人生、岸部一徳。日本映画界の歴史を彩る重鎮たちと渡り合う。

 プロレスラー新崎人生の舞台はリングだけではなかった。日本映画界のレジェンドたちが顔をそろえる阪本順治監督作品のキャストに抜擢され、スクリーンに登場する。徳島ではufotable CINEMA(徳島市東新町)にて上映が決定(開始日はホームページにて確認を)。どんな作品になっているのか、公開直前インタビュー!!

 

—石橋蓮司、桃井かおり、佐藤浩市…実力派キャストが集結していますが、どんないきさつで新崎さんが出演することになったんですか!?

新崎 もともと僕は俳優志望で、高校卒業後は菅原文太さん(故)の付き人をしてたんですよ。菅原さんが阪本順治監督の映画「鉄拳」に出演していたとき、僕も脇役で出してもらったんです。そこから阪本監督とはプライベートでも交流が続いていました。今回の映画の製作が決まったとき「新崎、映画出るか? 空いてるか?」って言われて。監督のお声がけならもちろんやりますって引き受けました。それが2018年の夏です。撮影はその年の12月ごろからスタートしました。

—ええっ! 俳優志望だったとは知りませんでした。それがなぜプロレスラーに…という話は今回はおいといて。どんな映画になっているんでしょうか。ネタバレしないように教えてください。

新崎 主人公は石橋蓮司さん演じる伝説の殺し屋、市川進。でも実際は人を殺したことはなくて、本当の姿は売れない小説家なんです。ハードボイルドを書きたい市川は、リアリティを求めて密かに殺しの依頼を受け本物のヒットマンに仕事を頼む。そんなことしてるうちに裏の組織に狙われてしまう、というハードボイルドコメディです。

—新崎さんはどんな役なんですか?

新崎 阪本監督に「新崎の雰囲気を壊さん役柄にしたから」と言われていました。「Y」というバーのマスターで「ポパイ」という役なんですが、主人公の市川の代わりに殺しをやってたのがポパイ。首をナイフで切られて片手が麻痺し、裏の世界からは足を洗ってるという設定です。喉を切られてるから無口なんです。

—元殺し屋のマスター、似合いますね(笑)。役作りはどのようにしたんですか?

新崎 カクテル作る練習せなアカンかなと思ったんですが、監督に「せんでええよ。シェイカーとか振れない役だから」って言われて。ただ「リハビリで編み物するシーンあるから、編み物の練習しといて」と言われました。それで編み物の先生に教えてもらいました。

写真を拡大 リハビリで編み物をしているシーン。

—そのシーン、注目ですね。豪華キャストが集う撮影現場はどんな空気だったんですか?

新崎 超がつくベテランばかりでしょ。藤波さんとか長州さんとか馬場さんがいる現場みたいなもんです。僕はプロレス団体に入団したばかりの、右も左もわからない坊主の練習生のような気持ちでそこにいました。それがとても新鮮でしたね。

 桃井かおりさんと大楠道代さんが、僕の前でとても長い台詞を言うシーンがあるんです。本番前の練習で二人が喋っているのを聞いて、会話してるのか台詞を言ってるのかわからなかったんです。結局それは台詞だったんですが、その女優度の高さというか職人ぶりが衝撃でした。

—かつて夢に見ていた俳優ですが、生まれ変わったら今度は俳優になりたいと思いますか?

新崎 生まれ変わりを待つよりも、今生で狙ってみるのも良いかもしれません。今は53歳。70歳とか80歳になったらキャリアは20年とか30年とか積み上がってるでしょう。今から本気でやっても遅くはないかなと思います。

 

>>>新崎人生プロフィール

1966年、徳島市生まれ。徳島東工業高卒。93年みちのくプロレスでデビュー。東北地方を中心に活動し、年1回、徳島での凱旋興行を行っている。昨年「じんせい体操」の教室を開講し、シニアの健康寿命を延ばす活動をしている。

 

一度も撃ってません(順次公開予定)

監督/阪本順治

脚本/丸山昇一

出演/石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、新崎人生、井上真央 ほか

配給/キノフィルムズ

徳島では「ufotable CINEMA」にて上映予定!!

(上映期間および上映時間は公式ホームページで確認を)

ufotable CINEMA(徳島市東新町1-5-3)