神山町などが古民家を改修して整備した「すみはじめ住宅」の第1号=同町鬼籠野

 神山町と町の地方創生戦略を進める一般社団法人「神山つなぐ公社」が、町内の空き家を改修して移住促進につなげる「すみはじめ住宅」を整備している。移住希望者に貸し出し、町での暮らしを体験してもらうのが目的。第1号として、同町鬼籠野の西分地区に共有スペースを備えたシェアハウス「西分の家」が完成し、8月から運用を始める。

 「西分の家」は、木造2階建て延べ200平方メートル。10~23平方メートルの個室4室を備えているほか、共有スペースとしてキッチンとサロンがある。

 入居できる期間は3カ月~1年半で、家賃は月額2~3万円(水道・光熱費などの共益費別)。居住部分は全て、12月末までの入居が既に決まっている。

 共有スペースは、入居者以外もイベントや集会に利用することができ、有料(1時間500円~)で貸し出す。

 町出身者が所有する築約60年の古民家を借り受け、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト(広島県)に携わる建築士の設計で、地元の若手大工らが2016年10月から改修した。改修費用は計約3107万円で、一部は国の地方創生加速化交付金を活用した。同町神領の寄井地区の古民家でも調査・設計を進めており、今後も各地区で検討する。

 つなぐ公社は「適切な改修を行えば、古民家は次世代につながる社会資本となる。工事件数が減った町内の大工職が技術を継承する取り組みにもなれば」と話している。

 問い合わせは、入居関係が町移住交流支援センター<電088(676)1177>、共有スペースの貸し出しは神山つなぐ公社<電050(2024)4700>。