徳島新聞の記事を題材にした問題について考えてみましょう。
徳島の盲導犬を育てる会が、盲導犬候補の子犬を里親ボランティアに預ける「パピーウオーカー」事業を約1年半ぶりに再開した。約10カ月で手放さなければならず、別れのつらさや室内飼育の手間が壁になって2018年11月から担い手がいなくなっていたが経験者が復帰した。
パピーウオーカーを務めるのは、候補犬11匹の飼育経験がある徳島市内の女性(58)。家庭環境の変化で7年ほど飼えなかったが、家族の協力が得られることになった。3月から大阪府内の訓練施設から送られたラブラドルレトリバーとゴールデンレトリバーの雑種の雌1匹を預かり、育てている。
同市沖浜東1の育てる会事務局で4月15日に委託式があった。女性は「勇敢で物おじせず、落ち着いた性格。周囲の人に愛され、大切にされるようにしっかり育てたい」と話した。
育てる会は1997年から事業を行っており、70匹目。パピーウオーカーの負担を軽減するため、飼育費や医療費を助成する。上田美治理事長(73)は「目の不自由な人の役に立てるよう、パピーウオーカーを増やしたい。関心のある人はぜひ申し出てほしい」と呼び掛けている。
パピーウオーカー 盲導犬の素質がある生後2カ月の子犬を1歳になるまで預かり、一般家庭で生活するためのしつけを行うボランティア。育てられた子犬は盲導犬訓練所で訓練を受け、評価試験に合格すれば盲導犬として活躍する。
4月26日の地域総合面に掲載された記事を基に構成し直しました。
問 題
<1>パピーウオーカーとは、どんな仕事ですか。
<2>パピーウオーカー事業で、預かり手がいなくなっていたのはなぜですか。
<3>徳島の盲導犬を育てる会は、パピーウオーカー事業で何をしていますか。
<4>盲導犬になる犬を初めから盲導犬訓練施設で訓練せず、パピーウオーカーに約10カ月間預けるのは、なぜですか。
解 答
<1>盲導犬候補の子犬を預かって飼育する。
<2>約10カ月で手放さなければならず、別れのつらさや室内飼育の手間が壁になっていた。
<3>飼育費や医療費の助成
<4>一般家庭で生活するためのしつけを行うため。「周囲の人に愛され、大切にされるように育てるため」も可