「金ちゃんラーメン」などの即席麺をPRする発表会。徳島製粉は台湾での販路を広げている=台北市内のホテル(徳島製粉提供)

 徳島製粉(徳島市)が、台湾への輸出を拡大している。台湾最大手のスーパーが7月から徳島製粉の即席麺の取り扱いを始め、出荷量が大幅に増加した。2017年度は、前年度の3倍を超える70万食の出荷を見込んでおり、販売促進に力を入れている。

 徳島製粉の即席麺の取り扱いを始めたのは、台湾に約900店舗を展開する最大手のスーパー「全聯(ぜんれん)福利中心」。7月初旬、袋入りの「金ちゃんラーメン」と「金ちゃん焼きそば」を一部店舗で発売した。

 全聯での販売開始に合わせ、徳島製粉からは6月以降、台湾に20万4千食を出荷。これは昨年度1年間の出荷量に相当し、全聯と、以前から取引のあるスーパーや百貨店に送られた。全聯は今後、取り扱いを全店舗に広げていく。

 価格は日本円で1袋120~160円と、日本国内の約90円より高いが「ラーメンのあっさりした薄口と、屋台を思い出させる焼きそばの懐かしい味が受け入れられている」(徳島製粉)という。

 7月5日には全聯と共同で、報道、バイヤー向け発表会を台北市内のホテルで開催。台湾プロ野球の元スター選手で、徳島インディゴソックスに昨年在籍した張泰山氏がPRに駆け付けたことで現地メディアが相次いで報道するなど注目を集めた。

 徳島製粉では、会員制交流サイト(SNS)を活用したり、現地の情報誌に広告を掲載したりと、台湾での販売に力を入れる方針。

 徳島製粉は15年末に台湾への輸出を始め、16年3月までに「金ちゃんラーメン」「金ちゃん徳島らーめん」の袋入り計10万食を出荷。16年度は「金ちゃん焼きそば」の袋入りと8種類のカップ麺を加え、約22万食(袋入り16万食、カップ麺6万食弱)を輸出した。

 田中忠徳専務取締役は「輸出は継続することが重要であり、輸出3年目はまだまだ駆け出し。金ちゃんブランドが定着するように地道に販売促進に取り組む」と話している。