徳島県高校総合体育大会(県総体)が中止となり、初出場を目指していた県内の3年生女子選手(17)が、徳島新聞のLINE(ライン)公式アカウント「部活と私」に心境を寄せた。高校でバスケットボールを始め、仲間に支えられながら苦しい練習を乗り越えてきた。夢の舞台がなくなり、「少しの時間でいいからプレーをしたかった」と無念さをにじませた。

 女子部員は匿名を条件に徳島新聞の電話取材に応じた。

 中学時代はバレーボールに打ち込み、高校では以前から興味があったバスケに挑戦。同級生の中で初心者は1人だけだったが、努力のかいもあって、1年生から公式大会や練習試合で少しずつ出場する機会が増えていった。持ち味は粘り強く相手を止めるディフェンス。「2軍チームで、プレーについていくのが精いっぱいだったけど、出場できてうれしかった」と言う。

 県総体を意識したのは2年生の6月ごろ。同級生の中でただ1人、出場経験がなかった。上級生が引退し、出場機会が増えると期待したが、甘くはなかった。「悔しい気持ちはあったけど、県総体で勝ち上がっていくことを想像しながら諦めずに、必死にバスケと向き合った」

 なかなか練習の成果が出ず、やめようと思ったこともあった。それでも「自分で決めた部活動を中途半端な形で終わらせたくない」と踏みとどまった。何より、励ましてくれた仲間と一緒に憧れの県総体のコートに立ちたいという強い思いがあった。

 「試合に出たいから頑張れた。少しでもいいから県総体で思いっきりプレーしたかった」

 今でも筋力トレーニングやランニングなどの自主練習を続け、県総体に代わって開かれる可能性がある大会に備える。「私のような思いをする人が出ないよう、以前のような環境に早く戻ってほしい」と新型コロナウイルスの感染終息を願い、投稿文を結んだ。