徳島市は17日、徳島新聞社に対し、今夏の阿波踊りの主催団体として今月下旬に立ち上げる実行委員会に参加するよう要請した。同社が踊りの安定的運営などを目的とした基金の創設を提案したことや、これまで踊りを主催してきた経験を評価した。同社は要請を受け入れる意向を伝えた。
市は要請に先立ち、踊りの新たな運営体制について検討する庁内組織「阿波おどり事業検討プロジェクトチーム」の会議を非公開で開催。徳島新聞社からの提案内容などについて話し合った結果、実行委への参加を呼び掛けることを決めた。
一方、徳島市観光協会は16日、地裁の決定を不服とし、決定取り消しを求め高松高裁に即時抗告した。事業に生じた債務は全額返済できるとし、踊り開催に意欲を見せている。