陸上世界選手権の男子走り幅跳び予選に出場した津波=昨年9月、ドーハ(共同)

 マラソンや駅伝など中長距離種目を中心に活動する大塚製薬陸上部に、男子では創部31年目で初の跳躍選手として加わった。「歴史あるチームの看板を背負い、世界で戦える選手になりたい」と決意をにじませる。

 昨年8月にマークした8メートル23は日本歴代4位。東京五輪の参加標準記録(8メートル22)を超え、今年6月に予定されていた日本選手権で3位内に入れば代表に内定するはずだった。五輪は延期になったものの「もっと強くなれる期間ができた」と前向きに捉える。

 武器は「誰にも負けない」と言い切る助走スピード。100メートルの公認ベストは東洋大1年時の10秒47だが「今なら10秒2くらいで走れる」。大学の2年先輩で男子100メートルの前日本記録保持者、桐生祥秀(日本生命)にも劣らない加速を生かし大ジャンプにつなげる。

 昨年9月の世界選手権は予選落ち。ハイレベルな争いの中で自分を見失い、納得のいく結果を残せなかった。悔しさをのぞかせつつ「あれが五輪じゃなくて良かった。貴重な経験になった」と話す。

 練習拠点は今後も東洋大(埼玉)に置き、恩師の梶原道明監督らの指導を仰ぐ。「徳島の人にも存在を印象付けられるよう活躍したい」と自信に満ちた表情を見せた。