開幕を控え、展示準備が進む浮世絵展「写楽・歌麿とその時代」=あわぎんホール

 江戸時代に活躍し、現在も絶大な人気を誇る浮世絵師・東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)らの傑作を含む145点を紹介する浮世絵展「写楽・歌麿とその時代」(徳島新聞社主催)が4日から、徳島市のあわぎんホールで始まる。会場では2日、作品の飾り付けや説明パネルの設置などの最終調整を行った。

 展覧会は、江戸に花開いた大衆文化・浮世絵の黄金期を築いた「役者絵の写楽」「美人画の歌麿」という2大スター絵師の作品を中心に構成。謎に包まれたその正体が徳島藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛とされる写楽は、強烈にデフォルメした役者大首絵の傑作「嵐龍蔵(あらしりゅうぞう)の金貸石部金吉(かねかしいしべきんきち)」や、徳島ゆかりの力士・勢見山も登場する「大童山土俵入(だいどうざんどひょういり)」など5点が並ぶ。

 一方、歌麿は吉原遊女の1日を12枚に描き分けた連作「青楼十二時(せいろうじゅうにとき)」のうちの2点などを含む22点を展示。大判錦絵で色鮮やかに彩られた江戸美人の艶姿(あですがた)の数々が目を引く。

 写楽と同時代に役者絵で人気を競った初代歌川豊国(うたがわとよくに)、独自の美人画様式で歌麿のライバルとなった鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)などが、絹や紙に直接描いた肉筆浮世絵20点も見ものだ。

 開幕を控えた2日はホール3階の展示室で作品の設置作業が進められ、「写楽の鋭い観察眼は、見た目の美麗さだけでは語れない役者の深層を描き出し、人々に強烈な印象を与えた」などの説明パネルも備えられた。

 開場は午前10時~午後5時(一部午後8時までの浮世絵ナイトも開催)。関連行事として▽4日=親子版画教室、和装に合うメイクレッスン▽5日=版画刷り体験▽6日=江戸文化研究者・森山暁子さんの特別講演や邦楽演奏、落語▽8、15、22日=写楽の会によるギャラリートーク▽7~11、14~16、21、22日=宿題解決「かわら版づくり」―がある。

 問い合わせは徳島新聞社事業部<電088(655)7331>。