徳島大大学院医歯薬学研究部の50代男性教授と元院生が2014年に公表した論文にデータのねつ造などがあった問題で、大学は13日、必要な指導を怠ったなどとして、男性教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 大学によると、男性教授は元院生に対して学位取得へのプレッシャーをかけ、自分の仮説に沿う実験データを要求して不正に至らせた。元院生の実験データの再現性などを確認せず、元院生が提出した図やグラフを使って論文を執筆。執筆にほとんど関わっていない人を共著者として記した。

 大学は当時の管理監督者2人を厳重注意とした。2人と男性教授の名前は元院生の特定を避けるため明かしていない。いずれも処分は8日付。当時の研究担当理事だった野地澄晴学長は6、7月の2カ月間、給与の10%を自主返納する。元院生は3月に博士号を取り消されている。

 野地学長は「学生に円滑な指導・助言ができる体制の充実を図り、再発防止と信頼回復に努める」とコメントしている。