インターネットの通販サイトに並ぶマスク

 新型コロナウイルス感染拡大によるマスク不足を受け、福井県は県民向けに購入あっせんを行っている。一方でドラッグストアなど多くの店頭では品薄状態が続き、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)には、読者から「企業が行政にマスクを寄付している。どこで購入しているのか」「マスクの価格が以前より高い」などの声が寄せられている。 

 福井県にマスクを寄贈した県内企業に聞くと「千枚、2000枚単位の商品を、インターネット通販や業者の紹介で購入している」という。約100人の従業員に1日1枚配っており、備蓄に余裕が出てきたため寄贈を決めた。

 「3月前半に購入を始めたが、当初は高額な転売品もあった」と同社幹部。価格は高い時で1枚100円ほど、最近は60~70円。市販のマスクは新型コロナ以前で1枚10円程度だった。注文しても届くまで3、4週間かかることもあるという。

 県は「感染で事業所が止まると、県民の生活に影響する恐れがある」として、4月8日から事業所向けに供給可能な業者を紹介している。県民には23日から順次、マスク購入券を全世帯に配布した。

 県内ドラッグストアなど店頭のマスクは、入荷後すぐに売れるなど品薄状態が続く。「需要と供給が全く合っていない」と、店の担当者。仕入れ値はコロナ以前より3~5倍に高騰しているという。「努力しているが、日本も世界も終息が見えない状況で、中国での生産が頼み」と話していた。

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