渡良瀬遊水地のコウノトリ。産卵したとみられると栃木県小山市が発表した=3月23日(伴瀬恭子さん撮影)

 栃木県小山市は15日、市内の渡良瀬遊水地で、国の天然記念物のコウノトリが産卵したとみられると発表した。母親は鳴門市で2018年3月に生まれた雌の「歌」(2歳)。卵の数は不明で、有精卵なら5月末にもふ化する見通しという。18年に兵庫県でコウノトリの野生復帰が始まって以来、東日本では初めての野外繁殖の可能性がある。

 市によると、親鳥は「歌」と千葉県野田市生まれの4歳の雄「ひかる」。3月に歌が飛来してつがいになった。4月下旬から巣にしゃがみ込むようになり、交代で卵を温めるような様子が確認されたという。小山市は3月22日付で2羽の特別婚姻届を発行している。

 兵庫県立コウノトリの郷公園(兵庫県豊岡市)の担当者によると、これまで野外繁殖は西日本の6府県で確認されていたが、東日本では産卵の可能性も含めて初めてのケースとなる。