新型コロナウイルスの影響で8月に甲子園で開かれる第102回全国高校野球選手権大会が中止の方向で検討されていることが15日分かり、県内の高校球児の保護者や高校野球ファンから残念がる声が聞かれた。

 阿南市才見町の宮本明日加さん(42)は、次男の祐門さん(18)が鳴門高野球部の3年生。最後の甲子園出場を目指して休校期間中も自宅で素振りをするなど、自主練習に励んでいた。

 宮本さんは「小学生の頃から甲子園を目指して練習する姿を見てきたので、子どものことを思うとつらい」と複雑な心境を語った。

 阿南市宝田町でバッティングセンターを経営し、高校球児を見守ってきた同市長生町の谷和紀さん(59)も落胆する。「高校野球は一生もの。夏の県大会だけでもやって球児の記念に残る形で終わらせてほしい」と願った。

 今春の選抜大会に続く中止になる。高校野球観戦が楽しみだという鳴門市鳴門町の倉橋輝昭さん(86)は「春も夏も中止になるのは、一生懸命練習してきた選手が気の毒でかわいそう」と話した。

 城東高野球部の保護者会長を務める馬詰至宏さん(48)は新型コロナウイルスの感染が拡大する状況のため「致し方ない」としながら「全国への切符をつかむ夢は後輩に託して、この経験を将来の糧にしてほしい」と思いやった。