8月10日に開幕する予定だった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園球場)が中止の方向で検討されていることが15日、関係者への取材で分かった。中止になれば戦後初めて。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初めて中止となった3月の第92回選抜大会に続き、開催困難との見方が広がっていた。日本高野連は20日に運営委員会を開き、中止を発表するとみられる。

 関係者は感染のリスクを危ぶみ「(開催への)ハードルは高い。選抜大会の時よりも練習が積めていない状況。授業の問題や熱中症のこともある」と指摘。7月中旬には全ての地方大会が開幕していないと、8月上旬までに代表校がそろうのは困難とみられる。

 コロナ禍で今春に予定されていた第92回選抜大会も中止になった。今夏の大会が中止になれば、戦争での中断を除いて、史上初めて春夏連続で甲子園大会が開催されないことになる。

 全国中等学校優勝野球大会として1915年にスタートした全国高校野球選手権大会で、中止は米騒動が起きた18年の第4回、戦局悪化の影響による41年の第27回大会と過去2回あり、今回中止となれば3回目。42~45年は戦争で中断した。

 徳島県高野連の小山勉良会長(城北高校長)は「全国選手権大会の中止が正式に決まったとの連絡は受けておらず、現時点ではコメントできない」とした上で、7月中旬に開幕予定だった徳島大会については「開くかどうかは、全国大会の開催可否が決まってから協議するというこれまでの方針に変わりはない」と話した。