藤田元治氏

  任期満了に伴う美馬市長選は17日、立候補の受け付けが締め切られ、2期目を目指す現職の藤田元治氏(58)=無所属、美馬町宗ノ分=以外に届け出はなく、当選を決めた。

 

 

 

 

芽が出てきた施策を大きく育てたい

 2期連続の無投票当選で美馬市長の重責を担うことになった。「人生でこれほど早く時が過ぎたのは初めて」と、激務に追われた1期目の4年間を振り返る。

 2001年の旧美馬町議選初当選を皮切りに、美馬市議、徳島県議と政治経験を積んできた。前市長が死亡事故を起こし辞任したことを受けて行われた16年の市長選は、県議の2期目が始まってまだ1年だったが、「故郷のために誰かがしないといけないとの思いだった」と言う。

 1期目はコールセンターの誘致や認定こども園整備などに尽力。「種をまき芽が出てきた施策を大きく育てたい。やり残したこと、やらなければならないことが山積している」と2期目の意気込みを語る。

 市長室にも掲げられている座右の銘は「愛郷無限」。「故郷への思いが無限でないと市長はできない」と強調する。新型コロナウイルスの影響が長引く中、休日を返上して対策のとりまとめに追われる。

 県議時代にはよくコースを回っていたゴルフも、クラブはしばらく置いたまま。趣味の家庭菜園も手を付けていない。時間を自らのために使うのはまだまだ先になりそうだ。

 

 藤田氏の公約

一、誰もが美しく健康で生活できる「美と健康」のまちづくり、「人生100年時代」を迎え全世代全員活躍のまちづくりを推進する

一、企業誘致やサテライトオフィス(SO)誘致を推進し、雇用を創出する

一、世界農業遺産や日本遺産の認定を生かした「もうかる農業」「もうかる観光」を推進する

一、安全・安心のまちづくりのため、ハード・ソフト両面からの防災対策を強化する

一、妊娠期から学童期にかけて、切れ目のない子育て支援ができる体制を整備する

一、英語教育、情報通信技術(ICT)教育では県内トップの環境を実現し、グローバルに活躍できる人材を育成する

 略  歴

 ふじた・もとはる 摂南大卒。1984年に家業の建設会社に入社し、99年から代表取締役。2001年から美馬町議、05年から美馬市議を務め、11年4月の徳島県議選で初当選。2期目途中の16年、前美馬市長の辞職に伴う市長選に立候補し、無投票当選した。美馬町宗ノ分。58歳。