児童文学作家くすのきしげのりさん(56)=鳴門市大麻町板東=が、小学生の初恋を描いた絵本「さやかちゃん」を刊行した。創作活動30周年を迎え、100冊を超える著作があるが、初恋を正面から描いたのは初めて。子どもたちの生き生きとした表情があふれ、さわやかな作品に仕上がっている。
主人公は、小学2年生のしゅうと君。街中で突然、さやかちゃんという女の子に声を掛けられ、「おひさまのような」笑顔にどきっとする。翌日、さやかちゃんが教室に現れ、徳島県から来た転校生だと知る。しゅうと君は、さやかちゃんのことが気になって仕方がない-という筋書き。