入念なストレッチで体のバランスを整える徳島の選手たち=徳島スポーツビレッジ

フィジカル強化やコンディション管理に目を光らせるカルロス・フィジカルコーチ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が25日、全面解除され、Jリーグが7月上旬に再開される公算が高まってきた。J2は第2節から6月末の第22節までの21試合が延期されることになり、当初の予定通り全42試合を消化するには、再開後は試合日程が過密になると予想される。徳島ヴォルティスも厳しい戦いを見据え、フィジカル強化やコンディショニングを重視し準備を進めている。

 チームの活動再開から25日で1週間。午前9時半から板野町の徳島スポーツビレッジで約2時間の練習を行った。選手はプレー中の動きに近づけながら体力を培う狙いでサーキットトレーニングを実施。ピッチに用意されたポールの間をジグザグに走り、ミニハードルをジャンプ。サイドステップを繰り返した。気温も上がり、選手の額には汗が浮かんだ。

 チームは4月18日からの活動休止期間中も週替わりの自主トレメニューを個別に準備。選手は意識を高く持ち、筋力や体力が落ちないよう取り組んできた。カルロスフィジカルコーチは「全体練習がしばらくできなかったのは大きいが、そこまでマイナス面はなく、フィジカル強化は順調に進んでいる」と話す。

 ただ、全42試合を行ってシーズン完了となると再開後は、週2試合を戦う超過密日程となる可能性がある。カルロスコーチは「試合の疲れだけでなく(アウェー戦の)移動時間も長くなる。今後約1カ月でフィジカル面を完璧な状態に仕上げ、再開後はそうした疲労をいかにうまくリカバーするかが重要になる」と強調する。

 ボールを保持しパスを回して主導権を握る「ポゼッションサッカー」は徳島の代名詞。それを成立させるには、相手がボールを持っていない時に早く激しくボールを奪えるかが鍵となる。「われわれはボールを持っている時も持っていない時も高いインテンシティー(プレー強度)が求められる。裏返せばけがをしやすいサッカーとも言える」とカルロスコーチ。フィジカル面を高めながら、疲れを抜き、けがをしない体をつくる。「そのぎりぎりのバランスをうまく保てるよう注意を払っていく」と話した。