布マスクと無償で交換できる藍染ハンカチを手にする三谷社長=徳島市南内町のボン・アーム

 食用藍の普及や商品開発を行うボン・アーム(徳島市)が、新型コロナウイルス対策として県内でも配布が始まった政府の布マスクを無償で藍染ハンカチに交換する取り組みを始めた。安倍晋三首相の肝いりで「アベノマスク」と呼ばれる布マスクが不要な人と、必要とする機関との橋渡しをするのが狙い。集まった布マスクは6月末までに行政や医療機関に寄付する。

 藍染ハンカチは、タオル生地(縦横約24センチ、無地)と布生地(縦横約40センチ、むらくも染め)の2種類。美馬市美馬町の旧喜来幼稚園跡地を活用した同社の藍染工房で手染めし、1千枚を用意した。布マスク2枚につきハンカチ1枚と交換する。

 同社はジーンズメーカーと事業連携するために藍染の染料を準備していた。しかし、コロナ禍で事業が延期となり、余った染料の有効な活用策を模索していた。

 小売店でマスクの在庫が回復しつつある中、布マスクは不要という人がいる一方、行政など布マスクを必要としているところもあり、工房で生産する藍染ハンカチを活用して両者を仲介する取り組みを三谷芳広社長が発案した。

 布マスクの寄付先は未定で、自社で生産する藍染マスクと共に贈る。

 布マスクは、6月20日までボン・アーム本社や、徳島市のミタニ調剤薬局中昭和町店など系列4薬局で持ち込みを受け付ける。本社への郵送も可能。ハンカチの郵送料は原則同社が負担するものの、三谷社長は「返信用封筒や切手を同封してくれるとありがたい」と話す。

 また、布マスクを手作りの藍染マスクにリメークできるよう、平日に美馬市の工房を開放。午前10時~正午、午後1~3時に布マスクを持ち込めば、無料で手染めできる。

 三谷社長は「布マスクの配布事業には466億円もの費用がかかっているにもかかわらず、一部の人からは不評を買っている。利益は一切求めず、社会貢献活動の一環として不要な人と必要な機関のマッチングをしたい」と言っている。

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