「きん星ベーカリー」の前身となる「石村製菓」は太平洋戦争で損壊し、戦後に「きん星ベーカリー」としてリニューアルオープンした。1986年に初代店長の石村さんが引退し、かつて「石村製菓」で働いていた三木春雄さん(現店長の父)の息子の三木勤(当時21)さんに店長就任の打診があった。当時、東京の自動車工場を退職し、徳島に帰郷していた三木店長はこれを受け、店を改修して、営業を始めた。

 86年以前の商品は食パンとコッペパンのみだったが、予約しても1カ月先まで手に入らないほどの人気だった。それでも三木店長は現状に満足することなく、就任を機にさらなる客のニーズに応えるため新商品の開発を始める。パンの知識がほとんど無かったため、取引のあった日清製粉のパン工場に足しげく通い新たなメニューの研究に打ち込んだ。こうした努力の結果、メニュー数が徐々に増えていき、現在では総菜パンや菓子パンなど約80種類に上っている。味はもちろん、見た目など細部にまでこだわっているため、一つのパンを考えるのに数週間かかることも。店頭に所狭しと並ぶ商品の一つ一つが三木店長の挑戦と努力の結晶だ。

 

 

〈1位〉「コッペパン」(130円・税抜き)

 吉本興業が2017年に全国各地のお薦めご当地商品を認定した「よしもとシュフラン」で金賞を受賞したコッペパン。生地の温度を一定に保ちながら練り上げて、高温度で一気に発酵させることで生地に弾力が生まれ、ずっしりとした密度の濃いパンに仕上がる。ハードパンに近い製法で作られているためむちっとした食感で、一口食べればほんのりとした甘みと塩気と香ばしい香りが口内に広がる。

 材料:小麦粉、塩、砂糖、イースト、ショートニング

 

 

〈2位〉「食パンゴールド」(1斤260円、1本780円・税抜き)

 もちもちとした食感の食パンはずっしりとした重みがあり、そのまま食べてもおいしい。焼くとカリッと香ばしく、やさしい甘みが感じられる。食パンは3種類(ゴールド、キング、ホテル)あり、より上質な小麦を使ったキングと、さらに上質な小麦を使った最上位のホテルもお薦めだ。

 材料:小麦粉、塩、砂糖、イースト、ショートニング

 

 

 

〈3位〉「タコスパン」(170円・税抜き)

 コッペパンと同じ生地を使用しているため、むちっとした食感と優しい甘みの生地が特徴。その生地に包まれた、ピリっと辛いタコスソースと味付きひき肉の旨味が舌先を刺激し食欲をかき立て、一気に完食してしまう。

 材料:小麦粉、塩、砂糖、イースト、ショートニング、タコスソース、ひき肉

 

 

 店名=きん星ベーカリー
 住所=徳島市佐古3番町6-16
 営業時間=6時半~19時
 定休日=日、祭日
 駐車場=4台
 電話番号=088(655)8110