白井講師(左)らが試作した深紫外線LEDと青色LEDを組み合わせた殺菌装置=徳島大

 徳島大大学院社会産業理工学研究部の白井昭博講師(微生物学、ポストLEDフォトニクス研究所併任)らが、深紫外線LEDと青色LEDを組み合わせた釜揚げシラスの殺菌装置を試作した。シラスに含まれる微生物の増殖を抑え、賞味期限を延ばす効果が期待できるという。既に特許を出願。本年度中に水産品加工場に設置して改良を重ね、実用化を目指す。

 装置は波長280ナノメートルの深紫外線LEDと405ナノメートルの青色LEDを各24個設置し、ベルトコンベヤーに載せたシラスに照射する仕組み。37秒間照射した場合の5日後の菌数は、照射しなかった場合に比べて増殖を82%抑えられた。2種類のLEDを併用すると、殺菌作用を持つとされる深紫外線単独の照射よりも、より増殖抑制効果が高まると分かった。

 白井講師によると、県産の釜揚げシラスは殺菌剤や加熱による処理をしておらず、賞味期限は約3日間と他県産に比べて短い。試作した装置は安全性を確保しつつ、菌数だけでみると1~2日は賞味期限を延ばせる。

 共同開発している県立工業技術センターやサン電子工業(藍住町)と効果的な照射方法などを検討し、県内の加工場に設置。実際の効果に加え、脂質の酸化といった品質試験や味覚試験などさらに研究を進める。

 白井講師は「LEDを使った県独自の殺菌方法として安全性をアピールでき、ブランド力向上につながるのではないか」と話している。