凪良ゆうさん(撮影・monokaki)

吉村萬壱さん

小山田浩子さん

 徳島をテーマにした全国公募の掌編小説コンクール「第3回徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」(徳島文学協会、徳島新聞社主催)の授賞式が9月12日、徳島市の新聞放送会館で開かれる。記念行事として行われる文学トークのゲストには、2020年本屋大賞に選ばれた作家凪良ゆうさんらを招く。

 阿波しらさぎ文学賞は、6月10日まで作品を募集中。徳島文学協会による1次選考を経て、8月に最終選考委員の吉村萬壱さんと小山田浩子さんらによる最終審査が行われ、大賞の阿波しらさぎ文学賞(賞金30万円)、徳島出身者および徳島在住者から選ぶ徳島新聞賞(10万円)、25歳以下から選ぶ徳島文学協会賞(3万円)が決まる。

 授賞式の後、受賞者3人と、凪良さん、吉村さん、小山田さんが受賞作について意見を交わす。

 凪良さんは、2006年に雑誌「小説花丸」に「恋するエゴイスト」が掲載され、07年に「花嫁はマリッジブルー」でデビュー。男性同士の恋愛を描くボーイズラブ(BL)ジャンルで活躍した後、BLでない一般文芸書として刊行した初の単行本「流浪の月」で本屋大賞を射止めた。主な著作に「未完成」「真夜中クロニクル」など。

 吉村さんは1961年松山市生まれ。2003年「ハリガネムシ」で芥川賞、16年「臣女」で島清恋愛文学賞。父親が小松島市出身で、徳島の文化事情に詳しい。

 小山田さんは1983年広島市生まれ。2010年「工場」で新潮新人賞、13年、同作で織田作之助賞、14年「穴」で芥川賞。夫は徳島県出身で、毎年のように徳島を訪れている。