家庭で余った食料品を入れてもらうフードポスト=鳴門市役所

 鳴門市は、まだ食べられるのに捨てられる食品ロスを減らすため、市民の家庭で余った食料品を必要とする人に届ける「フードドライブ」の取り組みを本格化させる。6月1日から市役所に、食料品を入れてもらうフードポストを常設。市内の社会福祉施設やNPO法人フードバンクとくしま(徳島市)に提供する。

 ポストは直径43センチ、高さ60センチの缶で、市役所2階の市民協働推進課の窓口前に置く。募るのは、賞味期限が2カ月以上残った缶詰やレトルト・インスタント食品、コメ、菓子、飲料、調味料など、未開封で常温保存できる食品。開封済みや手作りの食品、生鮮・冷凍食品、酒は受け付けない。

 市は昨年5月の食品ロス削減推進法成立を受け、昨年度から期間限定で市職員から食品を募ったり、イベント会場に不用な食材の持参を呼び掛けるブースを設けたりしてきた。これまでに49人から約96キロの食料品が集まり、フードバンクとくしまに届けた。

 市は取り組みをさらに進めるため、ポストの常設を決めた。担当者は「『もったいない』という気持ちを、誰かを支える『ありがとう』につなげてほしい」と持参を呼び掛けている。

 フードバンクとくしまなどによると、フードドライブに取り組む県内市町村はまだ珍しい。県西部2市2町と各市町の社会福祉協議会が連携して東みよし町内の保管庫に食品を集め、生活困窮者に提供している事例がある。