前市長の辞職に伴う小松島市長選が31日、告示される。立候補を表明しているのは前副市長の孫田勤氏(63)=大林町宮ノ本=と、元県議の中山俊雄氏(56)=横須町、建設会社役員=の2人。孫田氏は前市長に入札結果改ざんを強要されたなどとして公正な市政の実現を掲げ、中山氏は市長・副市長不在の事態を収拾して安定したまちづくりを進めると訴える。選挙戦になれば7年ぶり。

 市役所で30年勤めた孫田氏は「行政を誰よりも知る。公平公正を貫く」と誠実さをアピール。これまで培った知識と経験を生かし、地元の魅力を市外に発信して移住者を増やすと主張している。

 長池文武県議や仁木博文元衆院議員、市議3人らが支持している。知名度不足を補うため、支持者と共に市内全域であいさつ回りを行ってきた。

 中山氏は「このままでは衰退する。小松島を変える」と市の現状を批判。若者が集まるまちづくりを強調し、25日の公開討論会では、港湾倉庫を活用したにぎわいの拠点を創出する考えを示した。

 稲田米昭元市長や市議11人らが支持し、出生地の和田島町や居住地の横須町で地盤を固める。会員制交流サイト(SNS)でのPRも力を入れている。

 具体的な公約では、孫田氏が一般廃棄物の焼却灰の次期搬入先に橘処分場(阿南市)を掲げ、金磯町に津波避難用の高台を造るとする。中山氏は保健師増員による生活支援の充実を図るとともに、小松島競輪場にスポーツパークを造る方針を示している。2人とも新型コロナウイルスの感染収束まで市長給与を50%カットすると表明している。

 立候補の受け付けは31日午前8時半~午後5時に市役所で。3月2日時点の有権者数は3万2490人(男1万5660人、女1万6830人)。