西野真紀主任医長

息子のまぶたが頻繁に動く

 【質問】小学校1年生の息子のことで相談です。学校の休み期間が長いのでストレスがあるのか、頻繁にまばたきをするようになりました。環境が変わったばかりで、友達もまだできません。勉強が難しそうで不安があると思います。指摘したら息子が気にすると思い悩んでいます。気にしなければ治るのですか。

注意せず安心を与える

 【答え】西野真紀・徳島市民病院眼科主任医長

 頻繁なまばたきの原因はさまざまな病気が考えられます。子どもでは逆まつ毛や結膜炎、緑内障、屈折異常(遠視や乱視)などの目の病気が隠れていることがあります。まずは眼科を受診し、目に異常がないか検査を受けてください。

 目に異常がない場合は、チックの症状と考えられます。チックは、本人の意思とは関係なく身体の一部が繰り返し動いてしまう症状で、まばたき以外に、首振り、顔しかめ、せきばらい、「あ、あ」といった発語などの症状が出ることがあります。発症は4~11歳頃で男児に多い傾向です。詳しい原因は分かっていませんが、子どもの体質(脳の特性)によるものとされています。不安や緊張、興奮、疲労、目の病気がきっかけになることがあります。

 相談のように、まばたきの症状だけというような軽いチック症は、放置していたら1年以内になくなるのがほとんどです。それでも全身を突っ張ったり、突然大声を発したりするような重症のチックが疑われる場合は小児科を受診しましょう。

 家庭での対応は、早寝早起きの生活リズムを維持することで脳の発達を促すのが症状改善に欠かせません。チック症を注意してやめさせようとしても、やめられないものです。注意で症状が軽くなることや早く治まることもありません。

 心配ないと安心させるのが最善の治療になる場合が多いです。できるだけ気にしないようにします。ストレスや緊張で症状が一時的に悪くなることがあります。現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校など、非日常の状態でストレスの多い日々が続いています。規則正しい睡眠や食事を心掛け、生活の中で深呼吸や体操をすることが勧められています。

 チックは10人に1人くらいが経験するよくある症状です。発達過程で起きる病気で、成長とともに症状が軽くなる場合が多いです。症状に一喜一憂せず気長に見守ってください。

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