天水たちの情熱が、踊り天国をさらに熱くした。徳島市の阿波踊り(市観光協会、徳島新聞社主催)は13日、2日目を迎え、県都は興奮と感動に包まれた。高張りちょうちんは勢いよく天を突き、色とりどりの浴衣や法被姿の「踊る阿呆(あほう)」が浮かれ調子で跳ねる。街中の至る所で踊りの渦ができ、「見る阿呆」は酔いしれた。
市内6カ所の演舞場に繰り出した踊り子たちは初日の疲れを感じさせず、この日もパワー全開。女踊りが一糸乱れぬフォーメーションの群舞を見せれば、胸元を乱した男踊りは縦横無尽に飛び回る。ぞめきのリズムが力強く夜空に響き、街も人も浮かれさせた。
それぞれの連を率いる連長たちも、円熟した踊りで観客を魅了。桟敷からは大きな拍手が湧き起こった。
2日目の人出は、初日と同じ35万人で、出演連は235連(いずれも主催者発表)だった。