「橋の博物館」と称される徳島県。大小約500の河川に多種多様な橋梁(きょうりょう)が存在する。吉野川に架かる県内の橋は全部で46本ある。吉野川市鴨島町と阿波市吉野町を結ぶ阿波中央橋は地元のランドマークとして親しまれている。戦後の架設で当時日本一長い全長821メートルの単純櫛形(くしがた)鋼ワーレントラス橋として1953年5月に完成。複雑に絡み合う鉄骨が雄大な吉野川を真っすぐ貫く。

 


 名物橋といわれるのが吉野川市山川町と阿波市阿波町を結ぶ岩津橋(全長175メートル)。主塔が1本の片持ち式と呼ばれる珍しい構造で、高さ56・3メートルの柱が北岸の町並みの門番のようにそびえ立つ。河口から上流の池田ダムの間で最も川幅が狭いこの地点は、清流が岩を洗ってつくる淵も美しい。

 


 橋は街のシンボルであり、人々の生活と共存する壮大な構造物。その存在感を上空からも感じ取ることができた。 ※特別な許可を得て撮影しています。