写真を拡大 おさかなくん家を営む西坂洋樹さんと西坂静香さん。食いしん坊のヤギのりんちゃんは除草担当。

ゴーゴーアドベンチャー ラフティングガイド &四国ゲストハウス「 おさかなくん家」オーナー西坂洋樹さん(40・大阪府出身) 

 ここは愛媛との県境にほど近い三好市山城町の大月地区。水底が透けて見えるほど清らかな銅山川のせせらぎと小鳥たちの楽しげなさえずりが山間に響く。大阪出身のラフティングガイド、西坂洋樹さんはこの集落に居を移して約10年。奥さん、2人の子どもたちと暮らしながら、住まいの隣ではゲストハウス「おさかなくん家」を経営している。日中は全国各地からやってくるラフティングの参加者とともに吉野川の激流を乗りこなし、帰宅後は宿のお客とビールで乾杯!「やりたいことが見つかった僕はほんまにラッキー」と白い歯をこぼす。

 20代半ばまでは大阪で自動車整備士として働いていた。休日、友人に誘われ京都の保津川で初めて体験したラフティングが西坂さんの人生を変える。「ジェットコースターとは全然違う種類の迫力! 乗り合わせた人たちと騒いで心の底から楽しめる。ずっと人見知りがコンプレックスだったんですけど、初対面の人と仲良くなれてる自分にびっくりして価値観が大きく変わったんです」。頻繁に川に遊びに行くようになり、ラフティングを通してできた仲間から「日本一の激流」と言われる吉野川のことを聞いて大歩危小歩危エリアにも足を運ぶようになった。そして25歳で一念発起し、インストラクターの道へ。31歳の時に同職の先輩と二人で独立し、吉野川でのラフティングツアーを専門とする「ゴーゴーアドベンチャー」を立ち上げた。

 山城町近辺で住まいを探し、空家になっている離れつきの古民家に巡りあった。日当たりの良さと川が見える立地を気に入り、この物件を購入。「ラフティングで仲良くなったお客さんと一緒に飲んで一日を振り返るような場所を作りたい」と、離れをゲストハウスにすることに。大工さんに手伝ってもらいながら、壁を漆喰で塗ったり、木材とタイルを張ってキッチン台を作ったりとDIYをしてコツコツと改修した。運営については沖縄の宿を巡って参考にした。本島はもちろん宮古島や石垣島、竹富島など十数箇所を泊まり歩き、どんなサービスが嬉しいかを客目線で研究した。

写真を拡大 ラフティングガイドになって15年目。たっぷりのユーモアと情熱で参加者をおもてなし。

 こうして2015年に「おさかなくん家」をオープン。1人部屋・3人部屋・5人部屋・6人部屋の4室と、五右衛門風呂を備えた浴室、洗面台の高さにまでこだわった男女別のトイレ、キッチンやソファをしつらえた共用スペースを用意する。20〜30代の女性向けのインテリアの可愛さと清潔感を大切にしている。ところで、なぜ「おさかなくん」? 「ラフティングガイドを始めた頃からの僕のニックネームなんです。なぜって、さかなクンに似てるから(笑)。この名前で自己紹介すると、ドカンと笑いが取れるんですよ」。盛りあげ上手で人懐っこい西坂さんの人柄もウリの一つ。

写真を拡大 共用スペース。樫のテーブルと楠のベンチ、キッチン、冷蔵庫や炊飯器などひととおり揃う。
写真を拡大 ハンドメイドのキッチン台。中の食器が見やすいよう、扉を開けたら灯りがつくようにした。
写真を拡大 五右衛門風呂。夜になると窓から星が見えるとか。

 「ここでの暮らしは時間の流れがゆっくりなんです。一人の夜は、ビール片手にパンツ一丁で外の椅子に寝転んで星を眺める。そしてそのままうとうとして、寒っ!て目が覚める(笑)。お金には代えられん贅沢な時間があります。今はやんちゃな2人の子どもの世話でそれどころじゃないですけど、いい場所を見つけたと思っています」。 

写真を拡大 最大6人まで泊まれる襖間仕切りの個室「唐箕(とうみ)」。この部屋は素泊まり1人1泊3500円~。

 

四国ゲストハウス おさかなくん家
住所=三好市山城町大月32
0883-86-2086
チェックイン17:00〜、チェックアウト〜10:00
定休日=不定休
宿泊料金=素泊まり1人1泊3000円〜(部屋や人数によって異なる)
※新型コロナウイルスの影響による営業状況については電話にてご確認ください。

駐車場:あり
Wi-Fi:あり
多機能トイレ:なし
開店:2015年


ゴーゴーアドベンチャー
住所=三好市山城町信正1153-5/090-4505-5515(電話またはHPで要予約)
[コース例]吉野川半日コース7000円~(ネット割引適用時)
集合時間=AMコース9:00~、PMコース12:00~
持ち物=水着、タオルなど
参加資格=中学生以上、65歳以下