前市長の辞職に伴う小松島市長選が7日投開票され、無所属新人で元県議の中山俊雄氏(56)=横須町、建設会社役員=が、無所属新人で前副市長の孫田勤氏(63)=大林町宮ノ本=を309票差で破り、初当選した。前市長のパワハラや強引な指示が明るみに出て辞職したのに伴う選挙戦では、地域活性化策などを巡り舌戦が繰り広げられたが、3期9年の県議時代に培った政治経験や人脈をアピールした中山氏が激戦を制した。
投票率は58・08%で、選挙戦となった7年前の2013年(55・02%)を3・06ポイント上回った。任期は7日から4年間。
小松島市長選開票速報
(7日午後9時55分時点、開票率100%)
孫田 勤氏 8993票
中山俊雄氏 9302票
なかやま・としお 芝浦工大卒。大手建設会社員を経て、2002年に小松島市でエヌアイ建設を設立。11年4月に県議選小松島・勝浦選挙区で初当選し、文教厚生、総務両委員長などを務め、3期目途中に市長選出馬のため辞職した。横須町。56歳。
中山氏の公約
一、保健師を増やし、充実した生活支援で健康と福祉を増進する
一、6次産業やブランド化を支援して企業の収入増と雇用安定を促す
一、自主防災組織の活性化や避難時の要支援者対策で複合災害を迎え撃つ
一、伝統文化の継承と共に、新しい市民イベントを開催する
一、市長室を撤廃し、積極的に外に出て市民や職員が相談しやすい環境をつくる