鳴門市が世界中からベートーベンの第九「歓喜の歌」を歌う映像を募り、つなぎ合わせた合唱の動画が完成した。7日午後1時半に動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。

 日独米の計108人から101件の応募があった。板東俘虜収容所にいた元ドイツ人捕虜の孫スザンネ・ハーケさん、落語家で第九の創作落語を披露したこともある桂文枝さん、タレントで市文化会館名誉館長の石田靖さんら著名人も参加。市が約5分間の動画にまとめた。

 動画は、新型コロナウイルス感染者への差別や中傷が相次ぐ中、融和と連帯を訴えようと市が企画した。1918年6月に収容所で第九がアジアで初演されたことにちなんで毎年6月第1日曜に開かれてきた「第九」交響曲演奏会が延期されたため、開演予定だった時刻に合わせて公開することにした。

 市文化交流推進課は「世界中から参加していただいたおかげで、6月の合唱の歴史をつなぐことができる。動画を見ながら多くの人に一緒に歌ってもらいたい」としている。動画は市ホームページからアクセスできる。