新型コロナウイルスの影響で花火大会の中止が相次ぐ中、昨年三好市で開かれた「にし阿波の花火」実行委員会の有志が、近く無観客で打ち上げる花火競技の映像をネット配信する。視聴者も採点に参加できるようにするなどし、「3密」を避けて自宅で楽しめる新たな娯楽としての可能性を探る。

 「花火競技大会オンライン~世界にとどけ!希望の光」と銘打った企画には、岸火工品製造所(阿南市)など県内外の花火製造業者15社が参加する。5号玉7発を使って表現の美しさを競う花火競技と、音楽に合わせて約3千発を打ち上げるミュージックスターマインの2部構成。花火師の作業や真下から見上げた花火の様子、ドローンを使った空撮など、普段の見物では味わえない迫力ある映像を配信する。

 6月上旬に打ち上げと撮影を行い、中旬に動画投稿サイト・ユーチューブなどで公開する。外国人向けに英語版のナレーションも用意する。花火競技の採点は審査員のほか、公開後2週間募集する視聴者からの評価も加味する。

 公開日時などの詳細は決まり次第、有志が立ち上げた一般社団法人「SMASH ACTION(スマッシュ・アクション)」のサイトで発表する。法人の藤川修誌理事長(39)は「花火大会は最初、悪病退散などを祈願するため始まった。新型コロナとの闘いが続く今、家族や大切な人たちと一緒に見てほしい」と話している。

 有志は昨年、2万発を打ち上げる西日本最大級の花火競技大会を三好市の三野健康防災公園一帯で開き、約5万人を集めた。