大浜海岸に今年初めて上陸したアカウミガメ=9日午前4時20分ごろ、美波町日和佐浦

 アカウミガメの産卵地として国天然記念物に指定されている徳島県美波町日和佐浦の大浜海岸に9日、県内で今年初めてアカウミガメが上陸し、産卵した。昨年より2日早い。阿南市辰己町の辰巳工業団地の東海岸でもアカウミガメが上陸したとみられる足跡が見つかった。

 大浜海岸に上陸したのは甲羅の長さ74センチ、幅54センチの小型。午前3時15分ごろ、町ウミガメ保護監視員が見つけた。

 海岸線から約30メートルの砂浜に穴を掘り、午前4時10分ごろに産卵を始めた。監視員や日和佐うみがめ博物館カレッタの職員が見守る中、20分ほどで約110個を産み落とした。

 識別タグによると、大浜海岸に過去2回上陸し、1回産卵した個体とみられる。卵は8月上旬にふ化する見込み。

 昨年の大浜海岸への上陸は9回で、産卵は6回だった。監視員の南利明さん(75)は「第1号が産卵して安心した。次々と上陸してほしい」と話した。

 阿南市辰己町では午後3時ごろ、工業団地で働く男性会社員が海岸の砂浜で足跡を発見し、市に連絡した。市文化振興課によると、足跡の幅は約80センチで、中型とみられる。産卵する穴を掘った形跡はあったが卵は見つからなかった。市内での上陸は今季初めて。