阿波和三盆を使った糖蜜を入れるなどリニューアルした「雲井」

 和菓子製造販売の福屋(徳島市)は、看板商品の餅菓子「雲井」を55年ぶりにリニューアルした。餅の中に阿波和三盆糖と黒糖を用いた糖蜜を入れ、深いこくと味わいを加えた。

 雲井は、万葉集に詠まれた和歌をモチーフに、自家焙煎したきな粉を羽二重餅にまぶして、眉山の山並みにかかる雲を表現した菓子。リニューアルに合わせ、風呂敷風に包んでいた個包装から、プラスチック容器入りに変更。きな粉が散らばりにくく、軟らかい餅の形を崩さずに提供できるようにした。

 包装方法の変更などにより従来は10日間だった賞味期限が3週間に延びた。今後、関東方面などへの販路拡大も目指す。

 福屋は1923年創業。100周年を前に商品の見直しを進め、雲井は約1年かけて改良した。価格は5個700円、10個1500円、15個2250円(いずれも税別、箱代込み)。

 谷内清高代表取締役は「うちで一番古くから親しまれている菓子なので、納得できるまでこだわった」としている。