勉強会に参加する県音訳ボランティア友の会の会員たち=徳島市の県立障がい者交流プラザ

 徳島県の音訳奉仕員養成講習会修了者でつくる「県音訳ボランティア友の会」が創立50周年を迎えた。一般図書や行政の広報誌などを朗読し録音する地道な活動を、共に研さんを積み励まし合いながら続け、視覚障害者を支えてきた。会員たちは「次の世代に活動をつなげていきたい」と、さらに意欲をみせている。
 
 現在の会員は主婦を中心とした40~70代の83人。県立障がい者交流プラザ内にある視聴覚障がい者支援センター(徳島市)を拠点に活動している。
 
 主な取り組みの一つが月1回の勉強会。普段は個々に同センターなどの依頼で録音図書の制作や読み聞かせを行っている会員が集まり、言葉のアクセントや朗読する際の間の取り方、録音機器の扱い方などを共に学ぶ。オープンリール、カセットテープ、録音ソフトを使ってのインターネット配信など、時代とともに変化する録音方式に対応し、技能向上に努めてきた。
 
 日帰りバス旅行も年1回実施している。同センターを通して募集した視覚障害者と、神戸、松山、高知各市などに足を伸ばして観光を楽しむ。普段の活動で会う機会がほとんどない視覚障害者たちと触れ合える貴重な場になり、やりがいにもつながっている。
 
 1967年に旧県立盲人福祉センター(徳島市)で音訳奉仕が始まり、翌年にボランティアの有志57人が県録音朗読奉仕者友の会を結成した。その後、県の講習会を修了した人が加入して活動が広がり、2002年に県音訳ボランティア友の会に名称を変えた。
 
 近年は会員数の減少と高齢化が悩み。会員数はピークだった1991年の168人から半減した。県の講習会の受講者は、80年代は年25人前後いたが、近年は10人未満にとどまっているという。
 
 会では、今後も会員同士の交流や研さんに取り組むことで、県内での音訳奉仕活動を支えていく考え。脇和子会長(80)は「積み重ねてきた活動の火を絶やさないよう、努力していきたい」と話した。