被災地の児童と一緒に阿波踊りを楽しむ徳島の高校生=熊本県益城町の広安西小

 昨年4月に起きた熊本地震の被害や復興状況を学ぶため、徳島県教委から派遣された高校生24人は滞在2日目の21日、最大震度7を記録した熊本県益城町(ましきまち)にある広安西小学校を訪れ、児童と阿波踊りやゲームで交流した。一行は22日に帰県する。
 
 広安西小を訪れたのは城ノ内、城北、徳島商業、鳴門渦潮、小松島、那賀、阿波、川島の8高校の2、3年生。1~5年生の児童約130人とクイズやドッジボールで遊んだほか、阿波踊りを手ほどきした。初めは恥ずかしそうにしていた児童たちも、しばらくすると2拍子のリズムに乗り、元気よく手足を動かして一緒に乱舞を楽しんだ。
 
 井手文雄校長からは、学校に一時設置された避難所の運営体験を聞いた。井手校長は、教職員を衛生管理や情報伝達の「大臣」に任命し、業務を楽しめるよう工夫したことなどを紹介し「避難者や子どもたちのためにやろう、という気持ちが大事だ」と強調した。
 
 交流会に参加した4年本多那央(なお)君(9)は「みんなで遊べて夏休みの楽しい思い出ができた。僕たちのために徳島から来てくれてうれしい。また来てほしい」と笑顔を見せた。
 
 訪問団リーダーの鎌田菜々子さん(18)=阿波高3年=は「震災に負けず、前向きに生きる子どもたちの姿に感動した。今回学んだ避難所運営の知識などを徳島の生徒にも紹介したい」と手応えを語った。
 
 高校生派遣は生徒の防災意識を高め、被災児童を元気づけることが狙い。参加した生徒は、12月25日に県立防災センター(北島町)で開かれる高校生向けの防災研修会で成果を報告する。