任期満了に伴う海陽町議選(定数14)と美波町議選(定数12)が、22日投開票される。海陽町議選は定数を2上回る16人、美波町議選は定数を2上回る14人による少数激戦が展開されている。

 <海陽> 5人程度が当落線上

 

 海陽町議選は、現職10人、元職1人、新人5人が立候補。このうち5人程度が当落線上に並び、混戦模様となっている。

 激しい戦いが繰り広げられているのは海南地区(16日時点の有権者数4330人)。現職3人の引退表明に伴い、草刈り場の様相を呈している。

 現職のみが立った宍喰地区(2367人)では、比較的穏やかな選挙戦が展開され、各候補者はそれぞれの地盤固めを図っている。

 地区別の立候補者の内訳は▽海南地区6人(現職2人、新人4人)▽海部地区4人(現職2人、元職1人、新人1人=1713人)▽宍喰地区6人(現職6人)となっている。党派別では公明1人の他は無所属。

 目立った争点はなく、各候補者はそれぞれ人口減少や防災、観光振興などの政策を訴えている。投票率は前回の77・95%と同程度か下回るとみられる。

 期日前投票は18日からの3日間で1822人で有権者の21・55%(前回12・76%)だった。

 投票は町長選と同様、22日午前7時から午後8時まで町内26カ所で行われ、このうち14カ所は1~3時間繰り上げる。大勢が判明するのは23日午前0時ごろの見通し。

 <美波> 当落 6人前後が混戦

 美波町議選は、現職11人と元職1人、新人2人が最後の訴えに声をからす。当落線上で6人前後が競り合っている。

 前回立候補者がいなかった日和佐地区の赤松(16日時点の有権者数444人)と北河内(426人)から新人と元職が出馬し、票の動きが読みにくくなっている。地盤が重なる候補者が複数いるため、激しい集票合戦が展開されている。

 各候補者とも政策を訴える場面は少なく、選挙カーで名前の連呼に終始。目立った争点はなく、投票率が過去最低だった前回(73・2%)を上回るかどうかは微妙な情勢だ。

 地区別の立候補者の内訳は▽日和佐地区9人(現職6人、元職1人、新人2人=3939人)▽由岐地区5人(現職5人=2255人)となっている。党派別では共産1人の他は無所属。

 18日から3日間の期日前投票は478人で有権者の7・72%(前回4・97%)だった。

 投票は町内16カ所で22日午前7時から午後8時まで。このうち阿部と伊座利は締め切りを2時間繰り上げる。開票は午後9時から日和佐公民館で行う。同10時半ごろに大勢が判明する見通し。

 16日時点の有権者数は6194人(男2855人、女3339人)。