[左]支持者に駆け寄り握手する三浦氏=海陽町久保 [右]支持者の手を握り必勝を誓う前田氏=海陽町宍喰浦

 任期満了に伴う海陽町長選は、22日に投開票される。現職で再選を目指す前田惠氏(67)=高園=と、新人で元町議の三浦茂貴氏(44)=奥浦=は、それぞれ選挙カーで町内を駆け巡り、支持拡大に奔走している。町政継続を訴える前田氏と刷新を求める三浦氏による舌戦は、最終盤を迎え一層熱を帯びてきた。

 前田氏は各地で街頭演説を行い、1期目の実績を強調している。20日は浅川漁村センターでマイクを握り「政治は続けることで力強くなる」と、支援を呼び掛けた。

 保育・幼児教育費の無料化やマリンレジャーを生かした観光誘客などを訴えの柱に据え「町民が幸せで輝く町をつくる」と述べた。

 三浦氏は精力的に支持者回りをしている。ふるさと納税による増収や、高齢者向け交通手段の整備などを公約に掲げ、浸透を図る。

 街頭演説では若さと行動力をアピール。20日は宍喰、海部両地区を回り、奥浦の事務所前などで「情熱と行動力で町は変わる。住民の声を形にしていく」と力を込めた。

 期日前投票は、18日からの3日間で1812人(有権者の21・55%)。前々回(前回は無投票)と比べて579人多く8・47ポイント増えたものの、目立った争点がなく投票先を決められずにいる有権者も多い。

 投票は22日午前7時から午後8時まで町内26カ所で行われ、このうち14カ所は1~3時間繰り上げる。午後9時15分から町役場海南庁舎で即日開票され、同10時半ごろには大勢が判明する見通し。16日時点の有権者数は8410人(男3937人、女4473人)。