美波町の大浜海岸でアカウミガメの産卵保護のため行われていた夜間の立ち入り規制が21日、解除された。5月20日~8月20日の規制期間に上陸したのは延べ27匹で、17回の産卵が確認された。

 上陸数は過去2番目に少なかった昨年の7匹から大幅に増加。上陸数が2桁になった1996年から昨年までの平均は27・2匹で、例年並みに回復した。

 今年は6月2日に初上陸と初産卵を確認した。上陸数は6月が14匹、7月が9匹、8月が4匹だった。

 産卵したカメの実数は5匹で、昨年の2匹を上回ったものの、15年の8匹、14年の7匹より少なかった。5匹のうち1匹は6回、2匹は4回、それぞれ産卵した。これら3匹は前足に取り付けた識別タグから、過去にも同海岸で産卵した個体と分かっている。

 日和佐うみがめ博物館カレッタによると、同海岸での上陸数は約3年の周期で増減を繰り返す傾向にあり、15、16年が少なかったため増えたとみている。同館の田中宇輝(ひろき)学芸員(31)は「上陸数が持ち直したのは良かったが、産卵個体が少ないため危機感がある。海岸環境の改善に努めていきたい」と話した。

 大浜海岸でのウミガメの上陸は、ピークの1968年には308匹だったが、96年に34匹となって以降は2桁に低迷している。