ボクシングの魅力を伝える川島氏=2012年2月、鴨島商高体育館で撮影

WBC世界ジュニアバンタム級王者となり、試合後の控室でチャンピオンベルトを高々と掲げる川島氏=1994年5月4日、横浜文化体育館

引退後初 古里でボクシング指導 元世界王者川島氏に一問一答

 ボクシングのジュニアバンタム級(現スーパーフライ級)元世界王者で、海陽町出身の川島郭志氏(41)が4、5の両日、鴨島商高で開かれた徳島県連盟の合同練習会に参加した。1997年の現役引退から15年。現在の活動や古里への思いを聞いた。

 -2000年に東京都内でジムを開設した。後進の育成状況は。

 世界王者を育てるという夢に向かって、セコンドから自分の分身を戦わせている。いまだに日本タイトルにも届いていないが、僕の競技人生がそうであったように、挫折を経験しながらはい上がっていきたい。

 -現役引退後、初めて古里で指導した感想は。

 子どもたちと触れ合うことでボクシングの楽しさや続けることの大切さを伝えられた。高校生には勝ったときの喜びを味わわせてあげようと、厳しく指導したつもりだ。勝負の世界には勝ち負けしかない。いいパンチをもらっても後ろに下がらない強い気持ちで、勝ちに徹してほしい。

 -強くなるためのポイントは。

 次の攻撃につなげるための動作が肝心。腰を使い、相手の攻撃をよけた後にすぐに打てるようなトレーニングをしてもらいたい。練習から自分に負けない気持ちで追い込み、自身に勝ってからリングに上がることが大事だ。

 -徳島のボクシング界は全国で苦戦が続く。

 結果はいつも気になっているが、知るたびにがっかりしている。徳島の選手は、優し過ぎる傾向がある。対外試合もあまり経験していないので、相手を大きな存在だと勘違いしているのではないか。もっともっと努力してほしい。そうすれば必ず強い気持ちで戦える。今回の練習会をきっかけに、少しでも徳島の力になれたらうれしい。

 -競技人生を振り返って。

 プロになってから何度も挫折を味わったが、決して逃げなかった。なぜなら僕にはボクシングしかなかったから。徳島の若い選手にもそれぐらいの覚悟で、諦めない気持ちを持ち続けてほしい。

 かわしま・ひろし 海南高(現海部高)3年生だった1987年、全国高校総体でフライ級を制し、88年にプロデビュー。94年、WBC世界ジュニアバンタム級王座を獲得、97年まで6度防衛。

※日付・年齢などは2012年2月8日掲載時のもの

徳島新聞社など全国24メディアが協力した、コラボレーション報道「コトバのチカラhttps://powerofwords.jp/)」との連携企画記事