11年ぶりの優勝に貢献した徳島商の森影=徳島市立体育館

 卓球の第30回徳島県高校団体選手権は21日、徳島市立体育館に男子25校37チーム、女子15校20チームが参加して行われた。男子1部決勝は城南Aが3―1で徳島商Aを破り、6年連続6度目の優勝。女子1部は徳島商Aが3―2で徳島市立Aに競り勝ち、11年ぶり10度目の栄冠に輝いた。

 < 徳島商 > 二枚看板先勝、主導権握る

 11年ぶりの頂点に立った女子の徳島商A。決勝では戎野と森影の二枚看板をダブルスから外し、シングルスで先勝する作戦に打って出た。

 第1試合で戎野が期待に応え、相手を圧倒。エース対決となった第2試合の森影は、ジュースにもつれ込む場面もあったが「サーブがいいところに決まり、相手の体勢を崩すことができた」。結果的にはストレート勝ちで思惑通り試合の主導権を握った。

 だが、その後のダブルスとシングルスを落とし、勝負の行方は最後の小泉に委ねられた。これまで勝ったことのない相手との一戦となったが「先に2勝してくれているのに、ここは絶対に落とせない」。気持ちで負けることなく積極的に攻め、3―0で優勝をたぐり寄せた。

 ライバルに競り勝った阿部監督は「総合力は相手が上だが、攻撃的なオーダーがはまった」と拳を握る。森影は県総体制覇を見据え「バックからの切り返しをもっと磨かなければ」と勝利にも気を緩めなかった。