徳島市国際交流協会理事の渡忍さん(83)=同市南佐古一番町、元高校教諭=に、同市と姉妹都市提携を結ぶポルトガル・レイリア市から功労賞が贈られた。レイリア市の若者を徳島に招待し、交流を深めてきた功績が認められた。
渡さんは2010年から今年にかけて4回、レイリア市の高校生や大学生ら計8人を私費で招き、ホームステイをしてもらうなどして徳島の歴史や文化を紹介してきた。
今月10日には、リタ・シルバさん(18)とジョアナ・ペレイラさん(18)が来県。徳島市の阿波踊りで市国際交流協会連や佐古愛日連などに参加して踊ったほか、晩年を徳島で過ごしたポルトガルの文人モラエス(1854~1929年)の銅像が建つ眉山山頂を訪れた。10日間の滞在中、鳴門の渦潮や祖谷のかずら橋も見学した。
若者の招待は、渡さんが09年10月、徳島市を訪れていたレイリア市の訪問団に提案したのがきっかけ。以降、レイリア市が希望者を募っている。今年訪れた2人がレイリア市長から功労賞の賞状や記念品を託され、渡さんに手渡した。
渡さんは「このような賞を頂き、とてもうれしい。両市の交流がより深いものになるよう、今後も積極的に活動していきたい」と話した。