次のレースに向け練習に励む岩原さん=小松島市横須町の小松島競輪場

 徳島県阿南市の岩原紗也香さん(27)が、県内初の女子競輪選手としてデビューした。徳島は全国で唯一、女子選手がいなかった。岩原さんは「徳島で魅力を広められるよう、強くなりたい」と意気込み、初勝利を目指している。

 きっかけは、徳島市内でアルバイトをしていた2年前、阿南市出身の競輪選手で知人の小川真太郎さん(27)に勧められて全国の競輪場を巡るようになったこと。女子競輪「ガールズケイリン」の存在を知り、カラフルな服装に身を包んだ女子選手が数千人の観客の前を走り抜ける姿に感動し、選手を志した。

 昨年5月、日本競輪選手養成所(静岡県伊豆市)に入った。那賀川中、富岡東高と剣道に熱中し、中3の時に全国優勝するなど体力には自信があった。養成所には高校卒業後すぐに入る人が多く、不安もあったが、体を動かす楽しさを再び味わいたいという気持ちが強かった。

 卒業認定考査の合格タイムがなかなか出ず苦労したものの、同期や地元の友人の励ましを受けて練習に打ち込み、今年3月に卒業。5月15日に広島競輪場(広島市)でデビューした。

 指導役の競輪選手、山本宏明さん(41)=徳島市津田町3=は「体の使い方や脚力をつければもっといい走りができる。未経験者だからこそ練習あるのみ」とエールを送る。

 次回のレースは7月22日から玉野(岡山県)、7月30日から防府(山口県)の予定。小松島競輪場で練習に励む岩原さんは「スピードが落ちない脚力をつけ、初勝利できるよう頑張りたい」と意欲を見せている。

 女子競輪は1949年に始まったが人気は伸び悩み、64年に廃止された。2012年7月に「ガールズケイリン」として復活し、現在は岩原さんを含め152人が活躍している。

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