臨時職員会議を開き、今後の対応を協議する教職員=午前11時、阿南市の富岡西高校

 鳴門市大津町大幸の徳島自動車道でマイクロバスに大型トラックが追突して16人が死傷した事故から一夜明けた26日朝、1年の森下汐音(しおん)さん(15)が亡くなった阿南市の富岡西高校では、生徒の動揺に配慮して部活動を休止するなど教職員が対応に追われた。

 25日午後11時から教職員約50人が集まって1回目の臨時職員会議を開催。26日午前8時半から予定していた3年生236人が対象の全国統一模試を9月2日に延期することや、全ての部活動を1週間程度休止にすることを決めた。

 26日は午前7時ごろから教職員が次々と出勤し、担任や部活動の顧問が生徒への連絡に当たった。連絡が取れずに登校してきた生徒には、正門前で教員が事情を説明し帰宅を促した。

 3年の男子生徒(18)は「1年生で将来もあると思うと、残念でならない」と言葉少なだった。

 午前11時から2回目の臨時職員会議を開き、森保裕教頭(59)が事故の概要を報告。27日午後3時から全校集会を開くことなど今後の対応についても確認した。

 森教頭は「生徒たちは大きなショックを受けていると思う。心のケアを徹底したい」と述べ、県教委にカウンセラーの派遣を要請したことを明らかにした。

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 「夢いっぱいあったはず」 知人ら悲報悔やむ

 未来を夢見る専門学校へのオープンキャンパス参加が暗転し、夏休みの悲報を知人らが悔やんだ。鳴門市の徳島自動車道で起きた追突事故で亡くなった富岡西高1年森下汐音さんの海陽町宍喰浦の自宅には26日朝から弔問客が相次いで訪れた。

 この夏に会ったばかりという知人夫婦によると、森下さんは琴の演奏が趣味で、おとなしい性格だったという。兄ととても仲が良く、同じ富岡西高に進学。離れた海陽町から通っていたという。

 60代の妻は「夢がいっぱいあったはず。残念でならない」と声を落とし、70代の夫は「言葉がありません。悲しいです」とつぶやいた。

 近所に住む女性は「まだ若いのに…。かわいそうだ」とやりきれない表情だった。