梅の種を手作業で取る会員=吉野川市美郷田平

 梅の産地・徳島県吉野川市美郷で、果汁を煮詰めた健康食品「梅エキス」の製造が始まった。作業場には爽やかな香りが広がっている。

 同市美郷田平にある加工所では、栽培農家でつくる「美郷梅工房」の会員が青梅の種取りをしている。収穫したばかりの約600キロを機械で割り、種を一つ一つ手作業で取り除く。熟す前のしっかりした実が加工に適しているという。

 ミキサーで果汁を抽出した後、大釜で火に掛けて濃度を上げる。その後、土鍋で煮詰め、とろっとした食感に仕上げる。

 梅エキスは搾り汁だけを使った強い酸味が特徴で、整腸作用などがあるという。藤村和行会長(66)は「今年は天候不順で実を集めるのに苦労したが、品質は例年通り良い。そのまま食べたり、お湯に溶かしたりと体調に合わせて味わってほしい」と話した。