王位戦の挑戦者に決まった藤井聡太七段=東京都渋谷区の将棋会館

 将棋の第61期王位戦(徳島新聞社など主催)の挑戦者決定戦が23日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、午後7時52分、先手番の藤井聡太七段(17)が永瀬拓矢二冠(27)=叡王、王座=に127手で勝ち、木村一基王位(47)への挑戦権を獲得した。藤井七段の王位挑戦は初めて。7番勝負は7月1日、愛知県豊橋市で開幕し、全国を転戦する。徳島対局は8月31日、9月1日の第5局。

 藤井七段は今月、棋聖戦で挑戦者となり、タイトル戦の最年少挑戦記録を更新した。渡辺明棋聖(36)=棋王、王将=との5番勝負が進行中で、王位戦7番勝負とあわせ、並行して二つのタイトルに挑むことになった。

 藤井七段は2002年、愛知県瀬戸市生まれ。杉本昌隆八段に入門し、12年に奨励会6級で入会。16年、四段に昇段しプロ入りした。デビューから29連勝を果たして注目を浴び、18年には朝日杯将棋オープン戦、新人王戦で優勝。七段昇段。19年には朝日杯将棋オープン戦を連覇した。今年は順位戦でB級2組に昇級した。王位戦では今期が紅白リーグに初めての在籍。

 将棋のタイトル戦 タイトル保持者と挑戦者が、5番勝負または7番勝負で優勝を争うプロ公式戦。竜王戦、名人戦、叡王戦、王位戦、王座戦、棋王戦、王将戦、棋聖戦があり、八大タイトル戦と呼ばれる。挑戦者はリーグ戦やトーナメントで決定。棋士にとって、タイトルを持つのは最高の栄誉とされる。