任期満了に伴う海陽町議選(定数14)が22日投開票され、新議員が決まった。定数を2上回る16人が戦った結果、現職10人、元職1人、新人3人が当選し、新人2人が涙をのんだ。投票率は78・92%で、前回の2014年を0・97ポイント上回った。任期は5月14日から4年間。
当選者の地区別の内訳は、海南地区4人、海部地区4人、宍喰地区6人。党派別は公明1人の他は無所属。
トップ当選は新人の東久博氏。「町民の声を行政に届ける」と訴え、勤務先の海部森林組合の関係者や相川地区の支持層から票を集めた。少子高齢化対策を主張していた原ひろみ氏は、公明支持層や奥浦地区を中心に手堅さを見せ、前回と同じく2位当選を果たした。
一方、落選した中上正三、土壁勝司の新人2氏は激戦区の海南地区で健闘したものの、町全体では浸透しなかった。
目立った争点がない中、当選議員は主に防災対策や地域医療の充実、雇用増大などを訴えた。前回は無投票当選だった町長選に2人が立ち、ダブル選挙になったことで投票率は前回並みを維持した。
当日有権者数8307人(男3896人、女4411人)▽投票者数6556人(男2996人、女3560人)▽投票率78・92%(男76・90%、女80・71%)▽有効6420票▽無効136票▽持ち帰り0票。