リーグ再開初戦となる愛媛との四国ダービーに向けて調整する徳島ヴォルティスの選手たち=徳島スポーツビレッジ

 サッカーJ2リーグは27日再開し、各地で第2節9試合が行われる。開幕戦を3―0で制し、首位に立つ徳島ヴォルティスは午後6時から松山市のニンジニアスタジアムで愛媛との四国ダービーに臨む。新型コロナウイルス感染症の影響で約4カ月中断したリーグ戦は安全確保のために7月8日までは無観客試合となる。経験のない環境でのゲームとなるが、選手たちは再開を喜び、互いの意地がぶつかり合うダービーマッチを制して勢い付こうと気合十分。スタジアムで応援できないサポーターに熱いプレーと勝利を約束する。

 25日、板野町の徳島スポーツビレッジでトレーニングに励んだ選手たちはリラックスしつつも緊張感も感じさせた。「すごくいい状態」とロドリゲス監督が話すように調整は順調に進んでいる。

 昨年末のけがの影響で出遅れ、開幕ベンチを外れた昨季6得点のMF渡井も完全復活するなどチーム内の競争は激化の一途。愛媛戦のスタメン選びは難航しそうだ。連係面や愛媛の特徴を加味して答えを出す予定の指揮官は「(開幕戦とは)変わる可能性がある」と示唆した。

 長い自粛期間中、サッカー仲間らとリモートで対話し、いろんなことを自問自答した岩尾主将は「生命の安全安心が最優先される。サッカーは生活必需品ではなく、あくまで娯楽ということがはっきりした」と話していた。再開を控えて思いも新たに「再びピッチで仕事としてサッカーができることがありがたい。力を注いでくれたJリーグ関係者や感染拡大を防ごうと努力した徳島県民を含む一人一人に心から感謝したい」と語る。

 勝利の喜びや敗戦の落胆といった喜怒哀楽を人々にもたらすことがスポーツの価値と言うチームリーダーは「映像を通してでも何かが伝わるよう激しく戦い、勝利を持ち帰る」と決意を示した。

 開幕戦では昨季在籍した東京Vを相手に好セーブを連発したGK上福元も愛媛とのダービーマッチが持つ意味を十分心得ている。「1年目だからって関係ない。徳島の一員として四国のライバルを倒しにいく」。守護神は結果のみが求められる一戦を無失点で支えるつもりだ。