昨年5月、徳島市のスーパーなど3店での支払いに偽の1万円札を使ったとして、偽造通貨行使罪に問われた徳島市、無職の女(37)の裁判員裁判の初公判が25日、徳島地裁であった。被告は「初めから偽札を使うつもりはなかった。金運のお守りとして持っておこうと思った」と起訴内容を一部否認した。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は生活費や借金の返済などで経済的に困窮するようになり、偽造通貨の事件をネットニュースで見たことをきっかけに「買い物に偽札を使用して、釣り銭で金銭を増やすことを思い立った」と指摘した。

 弁護側は、偽札は金運上昇のお守りとして作り、財布に入れていたとして「本物の札と交ざらないように区別していたが、魔が差して使った」と主張した。

 起訴状などによると、19年3月上旬ごろ、自宅のカラープリンターで1万円札3枚を偽造し、5月5日午前1時半から3時ごろ、徳島市内のスーパーや書店など3店でそれぞれ偽札を使ったとしている。